2009年06月24日

ホームカラーの続き

もう一つ言い忘れたことがあります。

美容室のカラーって2種類のカラー剤を
使い分けているんです。

何故かというと、地毛って黒いですよね。
カラーリングって黒髪を茶色まで脱色させます。
それと同時に色を入れていくのがカラーリングの
メカニズムなんです。

もっと詳しく説明すると、チューブの1剤と
水みたいな2剤を混ぜて髪につけると
1剤に入っているアルカリ剤が髪のキューティクルを
開かせます。

開いたキューティクルの中にお薬が入っていき
2剤の成分と1剤のアルカリ剤が黒だった髪を
脱色して茶色まで明るくさせます。

これと同時に、1剤に入っている染料が定着します。


定着はこんなイメージです。
例えば、9レベルの明るさで赤色のカラー剤を
使うとしましょう。

普通のカラー剤の茶色までの脱色と言うのは、
大体11~12レベルの明るさまで脱色します。

染料と言うのは、色の付いたパチンコ玉と思ってください。
今回は赤なので赤いパチンコ玉です。
しかも、1剤の中にはこの赤いパチンコ玉が無数に入っています。
これが、2剤と混ざり合い髪に塗られると
髪の中で、赤いパチンコ玉が集まりだしサッカーボール位の
大きな赤い玉に変身します。
(小さな点より大きな点の方が色として認識しやすいですよね。
なので、小さな色の粒が集まり大きな粒になることにより「色」
として認識させるんです。)

そして、無数に集まったパチンコ玉の塊(赤いサッカーボール)が
髪の中にあるたんぱく質とお互いが手を握り合って
髪の中に定着する感じです。

何レベルと言うのは、色の濃さになります。
数字が小さくなるにつれ色が濃くなっていきます。

なので、髪を脱色すると言うことが髪に負担がかかるのですが
黒髪を明るくするにはこの方法しかないんです。

なのですが、毛先はすでに明るくなってますよね。
なので、根元に使う強い薬うを使う必要ってないので
染料だけが入っているすごく弱い薬を使っているんですよ。

と言うことで、美容室のカラーは
根元の黒いところには黒髪を明るくする
強いお薬を使い、毛先の明るくなっている所には
弱いお薬を使い分けているんです。


補足です。

退色っておきますよね。
色落ちのことをいいますが、
これはどうしてかと言うと

サッカーボールの大きな赤いボールが髪の中に一杯
作られ髪に赤の色が付きます。
しかし、髪を洗うときにお湯が髪の中に入ってきて
サッカーボールの表面が少しずつかき出されちゃうんです。

そうすると、赤いボールがだんだん小さくなっていきます。
サッカーボール→野球のボール→ピンポン玉って感じです。

当然、ボールが小さくなると色が見えにくくなります。
これを退色といいます。

健康な髪なら約1月ぐらい。
痛んだ髪なら15日~20日ぐらい。
すごく痛んだ髪なら1日~3日ぐらい。
色が持ちます。

痛みの強い髪ほど、色持ちが悪くなります。
ですので、お手入れはしっかりしましょうね!

長野市駅前美容室Cielo(シエロ)のHPはこちら

  


Posted by Cielo at 21:00Comments(0)Q&A